こんにちは。山屋です。
ようやく春の訪れを感じられる日々になりましたね。幸い私は花粉症ではありませんが、今年こそ発症してしまうのかと毎年ヒヤヒヤです。(このブログを書いている日は朝からくしゃみを連発しているのですが、違いますよね…?)
さて、今回は独学の地図という本を読みました。
エンジニアは日々技術のキャッチアップを行っていますし、学ぶことは避けられないと思います。
著者は20年間人材育成に携わってきた方で、同じことを教えても人によって学びの結果に大きな差が出てくると述べています。本に書かれていた良い学び方について印象に残った内容を紹介させていただきます。
「疑問」から学びを始める
自分の内なる疑問に答えるために学ぶ
「最初に自分で問いを立てる」ということが非常に大事です。探究欲求が刺激され、外からの強制力に左右されず自分で追求できるようになるためですね。この「問い」というのは「イシュー」ではなく「疑問」でOKです。「その問いの答えを本気で知りたいか?」という条件を満たしていることです。
私たちは受験勉強や資格試験、業務で必要な勉強など「他者が定めた要件を満たすための手段」としての学びをしてしまいがちです。問いの決定権を奪われてしまっている状況ですから、正直面白くないですよね。
「なぜ学ぶのか」を最初に考えないようにする
なぜこれを学ぶ必要があるのか、というのを最初に意識してしまうと必然性のある学びしか目に入らなくなる危険性があるためです。面白そうだから学ぶ、それ以上の理由は必要ありません。学んでいる過程で学ぶ理由に後から気づければ良いのです。そもそも変化の激しい世の中で、学ぶべきことを予測すること自体が難しいのです。
5つの独学筋
独学の実践には以下の5つの能力が必要だそうです。意識して反復トレーニングをすると確実に上達するということで、筋肉に例えています。筋肉は裏切りません!
自己批判筋 – 自分の中に他者を飼え
批判的に向き合うことにより、考えを深めましょう。
自分が師と仰ぐ人、自分にない視点を持つ人の発言をストックしておくと良いでしょう。自己批判の際に「あの人っだったら何と言うだろう?」と考え、その発言を記憶から引っ張り上げましょう。
保留筋 – 意味不明に向き合え
問いに対してすぐに答えを出すことが必ずしもベストとは言えません。
学びは後から少しずつ気づくケースが多いためですね。難しいことを学ぶことになったとしてもわからないからといって投げ出すのではなく、わからないままで自分の内側に抱えてみましょう。長い時間がかかるかもしれませんが、いつか予想もつかなかったタイミングで答えに巡り会うことになるでしょう。
抽象化筋 – 一見似ていない「似たもの同士」を探せ
抽象化とは物事の本質部分を捉え、それ以外の部分を捨てることです。よく飲み込みが早い人のことを「一を聞いて十を知る」と言いますが、まさにこの抽象化筋を使って本質を素早く読み取っているのです。
抽象化筋は「共通項発見ゲーム」というもので鍛えられます。パッと目に映ったもの等なにか2つのものの間に何か共通項がないか無理矢理にでも作ってみましょう。
具体化筋 – 繊細な違いにアンテナを立てろ
一見同じもの同士でもその違いを明確にする能力のことで、抽象化筋とは逆の能力ですね。
観察を通して微妙な違いを見出そうとすること、つまりその瞬間だけの違いを明確に見極めてそのタイミングでの適切な対応をすることが具体化筋の役割です。
どんなものでも時間によって変化するはずです。自分の組織のメンバーや技術について、時間をかけて観察してみましょう。
表現筋 – 心動かされる表現を模倣せよ
自分の感情や考えをうまく表現できず、他者との心からの意思疎通ができないという人もいるのではないでしょうか。
他者の優れた表現を徹底的にストックしましょう。そして、ストックした表現を実際に使ってみることです。これを繰り返すことにより感情と表現をつなぐ線が徐々に太くなっていくそうです。
学びたいことを探すには
前述した内容と被りますが、「好奇心駆動」で学ぶことを決めましょう。
しかし、好奇心がどうしても動かないというときもあるかと思います。そういうときは自分の中に無自覚に存在する「矛盾」に気づくことから始めましょう。人間は一貫性を望む生き物なので、この矛盾は大きな探究のエネルギーを生み出すそうです。
感想
「学ぶこと」という少々大きなテーマに関する本でしたが、技術の勉強にも活用できそうだと感じました。
特に最近はAIの急速な発達もあって、技術トレンドの移り変わりについていくのが大変です。「この流れについていかないといけないから」「業務に必要だから」ではなくもう少し自分の興味のあることを学ぶ比率を高めて良いのかなと思いました。
個人的な話ですが、「探究心を持って技術に向き合う」ということを今年の抱負にしていました。この本を読んで、方向性は間違っていなさそうで安心しました。独学のための筋トレを頑張っていこうと思います💪
最後までお読みいただきありがとうございました。
