どうもみなさん、こんにちは。
豊田です。
早いもので2021年も残すところ僅かになりました。
「今年何やったっけ…?」と何も思い出せないのは、本当に何もやってないのか。それとも歳のせいなのか…
いずれにしても来年を気持ちよく迎えられるように、2021年も最後までがんばります!
WYRD、1on1やるってよ
弊社も細々と採用活動を行なっておりまして、おかげで最近は若手メンバーも増えてきました。
立派なエンジニアに育ってもらうべく、技術面で成長してもらう(そのためのフォローをする)のは当然のことですが、最近は弊社でも人間的な部分の成長もフォロー大事だよね。という(今更感さえある)話題がHOTになっています。
「1on1は有名企業が取り組んでいるーーー」なんて、テンプレートっぽく取り上げられているくらい最近はよく聞くフレーズになりましたよね。
ノウハウがWebで公開されていたり、書籍もたくさん出回るようになり、後発組のWYRDはありがたく取り入れさせてもらいます。
ありがてぇ。ありがてぇ。
ソーシャルスタイル
1on1をやるにも、やっぱりある程度の知識は必要ということで、私は「実践!1on1ミーティング」という書籍を買って勉強をしました。
その中で「ソーシャルスタイル(理論)」という興味深い理論があることを知りました。
今回の記事では、この「ソーシャルスタイル」について、簡単に解説したいと思います。
※今回の記事では1on1に関する具体的な話はありません
ソーシャルスタイルって何よ
(この辺りの話も、ググればいくらでも出てくるので何番煎じかわかりませんが、一応書きます)
ソーシャルスタイルとは、1968年にアメリカの産業心理学者が提唱したコミュニケーション理論のことで、「感情表現」と「自己主張」を軸とし、その強弱によって他人とのコミュニケーション時の特徴を4つのタイプに分類するものです。
4つのタイプ
ソーシャルタイプは以下の4つのタイプに分類されます。
- Expressive(エクスプレッシブ)
- 人間関係を重視する
- 自分自身が特別であることが大事
- Driving(ドライビング)
- 合理性を重視する
- 結果やスピードが大事
- Amiable(エミアブル)
- 人間関係を重視する
- みんなとの調和が大事
- Analytical(アナリティカル)
- 合理性を重視する
- プロセスや根拠が大事
ざっくりとしたイメージはこんな感じです。
それぞれのタイプは共存するもので、実際には1つのタイプのみに当てはまることはありません。「そういう一面が強い傾向にある」程度に捉えるのが良さそうです。
それぞれのタイプをもう少し掘り下げてみます。
Expressive
Expressiveな人の特徴は「人間関係重視・自己主張強め」です。
喜怒哀楽の感情が豊かで、物事はハッキリ伝えます。
周りの人と違う主張をして目立つことを好み、それによって多くの人から称賛されたい。特別扱いされたい願望を持っています。
感情表現において同じ方向性のAmiableとは、「自分のため」(Expressive)か、「周りのため」(Amiable)かの違いがあります。
自己主張において同じ方向性のDrivingとは、「自分を輝かせるため」の主張か(Expressive)か、「結果を出すため」の主張(Driving)かの違いがあります。
Driving
Drivingな人の特徴は「合理性重視・自己主張強め」です。
合理的な成果を求める上で、喜怒哀楽などの感情は不要。成果を出すために必要なことはズバッといいます。
何よりもスピーディに成果を出すことを大切にしており、何事も自分で決めたい、スピードを出せるなら過程は二の次と考える傾向があります。
感情の起伏が少なく、ハッキリ物事を言うため、一見すると怖い人に見られがちです。
感情表現において同じ方向性のAnalyticalとは、「スピーディな結果」が重要か(Driving)か、「納得いく結果を得るための過程」が重要か(Analytical)かの違いがあります。
Amiable
Amiableな人の特徴は「人間関係重視・自己主張弱め」です。
感情表現豊かで温和な印象を与えます。何よりも調和を重視しており、自分が褒められることよりもチームが褒められることを喜ぶ傾向があります。
周りとの調和を重視するので、自己主張はほとんどしません。周りが楽しんでいるか、悲しんでいる人はいないかという点に心を砕きます。
自己主張において同じ方向性のAnalyticalとは、「みんなとの和」重視(Amiable)か、「理路整然としていて完璧であること」を重視(Analytical)かの違いがあります。
Analytical
Analyticalな人の特徴は「合理性重視・自己主張弱め」です。
良い結果・納得できる結果を出すためにはどうしたら良いかを、時間をかけて考えながら物事を進めます。
いい加減なことは言いたくないので、自分のペースで納得するまでじっくり物事に取り組みます。
すぐに成果を求められることを嫌う傾向にあります。
で、これが何に役立つのか
効果的な1on1を実施するには、日頃から良好な関係を構築する必要があります。(見知らぬ人・信用ならない人から何を言われても伝わらないですもんね)
これを、「ラポールを構築する」と言うそうです。
例えば、Amiableな上司が、熱心に仕事をしているAnalyticalな部下に対して「おー。頑張ってるじゃん。今どんなことしてるの?何か困ってたりする?」と話しかけたとします。
Amiableな上司としては、「みんなの和」のために何気ない会話をしただけのつもりなのですが、Analyticalな部下からすると「色々考えてたところに話しかけないで欲しいんだよなぁ…どっかいってくれないかな…」なんてことになったら困っちゃいます。
知らぬ間に信頼を失ったりしないように、日頃から気をつけないといけませんね。
前述したとおり、誰が100%どのタイプ。という分類はできませんが、「この人はこの傾向が強いから、こういう接し方しよう」という気遣い方は必要な気がしてきますよね。
まとめ
で、じゃあ実際そういう接し方ができてるか。と言われると、これがなかなか難しいんですよね。
人間関係の構築は一朝一夕でできるものではないですし、根気強く取り組んでいかないといけないなぁと思わされました。
ちなみに、ソーシャルタイプ理論は別に仕事に限った話ではないので、家庭や友人との間でも当てはめることができます。
身近なひとを「この人はどのタイプかなぁ」なんて考えるのも意外と楽しいかもしれません。
ちなみに私は多分Amiableです。